またレディな話題です。
「月経血コントロール」って聞いたことありますか?
読んで字の如く、経血をコントロールして、止めたい時は止めて、出したい時に出す、っていう方法。
「そんなのほんとにできるの?」と思った方が大半だと思いますが、私はこの月経血コントロールをうまく使って割と快適な生理を送れています。
この記事では、まことしやかに囁かれる月経血コントロール法のウワサについて、経験をもとに紹介していきます。
まず、月経血コントロールって?
冒頭で紹介したように、骨盤底筋をキュッと締めることで生理の血を止めたいときに止めて、出したい時に出す方法のこと。
日常で活動している間は止めておいて、トイレに行った時に溜めておいた分を出す、という感じです。
骨盤底筋(こつばんていきん)とは、字の通り骨盤の底にある筋肉のことで、子宮・膀胱・腸などを支えています。この筋肉が弱くなると、尿もれや子宮脱の原因になると言われています。
どうやってやるの?
骨盤底筋がどこにあるのかわからない!という方は、まずトイレで尿を途中で止めてみてください(止めるのが難しい方は、全部ジャーッと出すのではなくゆっくり絞り出すようなイメージ)。初めてだとなかなか難しいと思いますが、そのときにキュッと締める感覚が分かるかと思います。
この「締める」感覚を、生理中も生理中以外もずっと続ける。それだけです。
ずーっと締め続ける意識をもつのは難しいと思いますが、2〜3週間もすれば締めた状態がデフォルト化され、正しく骨盤底筋が使えるようになっています。
「ゆるんだ」状態がデフォルトだった骨盤底筋が正しく使えるようになると、「締める」と「ゆるめる」が使い分けられるようになり、月経血コントロールが可能になります。
骨盤底筋を使って経血を外に出ないように締めて、トイレに行った時に骨盤底筋をゆるめ、溜めおいた血を出す、というのが月経血コントロールです。
月経血コントロールにまつわる幻想いろいろ
googleで「月経血コントロール」と検索すると、「やめたほうがいい」「できない」「嘘」など候補が出てきますが、実際のところ何が可能で何が不可能なのか、私の体感で紹介します。
自由自在に血を操れる
これは半分ウソ・半分ホント。
「忙しくてトイレに行く暇がなくても、月経血コントロールができればそんな心配もいりません!」というのはウソです。月経カップやタンポンのように道具を使わずに、筋肉だけでは一定以上溜めおくことはできません。
「ある程度自分のタイミング(3〜4時間ごと)でトイレに行ける環境」でないと実践は難しいため、お出かけ中・移動の多い仕事をしている人・接客業などの人には向きません。事務職や在宅勤務の方や、休日などに行うのが良いと思います。「いつでも・だれでも」できるわけではありません。
一方で、骨盤底筋が使えるように慣れば、寝ている時には溜めておき、起きた時に全部出す、というくらいのことは可能になるので、私は夜用ナプキンは使っていません。その代わりに朝イチ起き上がったらすぐにトイレに直行する必要があります。
生理用品を買う必要がなくなる
これはウソ。
先述の通り、溜めておける経血量には限りがありますし、コントロール中でも多少血は外に出ます。なので、ナプキンをゼロにできるわけではありません。
ですが、パンティライナーや軽い日用のナプキンを1日1〜2枚使うだけで乗り切れるようになるので、使用する生理用品の量を劇的に減らすことは可能です。
生理が早く終わる/経血量が減る
これもウソです。
どんな生理用品を使っても、一回の生理で出る血の量は同じなので、トイレで一気に血を出す月経血コントロールを行ったからといって、生理が早く終わることはありません。
しかし、外に出る血の量は減るので、モレの心配やニオイの問題はかなり軽減するかと思います。
多い日の方がコントロールしやすい
これは個人差があると思いますが、私は多い日の方がコントロールしやすい派。
1日目、2日目などの多い日のほうが、締めて止め・ゆるめて出す、の感覚がわかりやすくて、コントロールしやすいと感じます。量が減ってくると血の質が変わってきて、骨盤底筋を締めても留めておけなくなります、私は。
なので、1〜2日目は月経血コントロール法、3日目以降は起きている時だけ月経カップ、というように使い分けています。
月経血コントロールができるおかげで、寝ている時に月経カップを入れておく必要がなく、朝起きて入れ、夕方帰宅したら外してそのままお風呂、そこから寝るまではコントロール法、というようにしています。
選択肢のひとつに
以前記事にした「月経カップ」のように、生理用品や生理の過ごし方にはいろいろな選択肢があります。
月経血コントロールができるからといってナプキンを一切使っちゃいけない、なんてことは勿論無いし、月経カップを使っているなら月経血コントロールは不要じゃない?なんてこともありません。
生理中に自分が過ごす環境や、量に応じて、自分に負担なくブルーデーを過ごせる選択肢が増えることはとても素晴らしいことだと思います。
月経血コントロールは特に道具が必要なわけでもなく、骨盤底筋を鍛えてデメリットはないので、お休みの日に試しにちょっとトライしてみようかな!と思っていただけたら嬉しく感じます。
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