今回はデリケートなお話です。
女性なら誰もが憂鬱な生理。
生理痛がある人はもちろんツライし、痛みがなくても気分が下がったり、不快感と戦わなくちゃいけないので、生理が楽しみ♡って人はいないはず。
ちなみに私の体質は、
- 生理痛はわりと重め(薬がないと泣いちゃう)
- 生理前日はめちゃくちゃ眠い
- PMSによる気分の上下、肌荒れなどはほぼ無し
- 量はそこまで多くない
- 寝ている時は出ない(骨盤底筋を鍛えているおかげ)
- 生理前の食欲は異常(食べても満腹にならない)、生理が始まると食欲が減る
といった具合。
一般女性と比べると、生理に関する悩みは割と少なめかも。
日々よもぎ蒸しで子宮をあたためているおかげかな。
生理痛も軽くなってくれるといいんだけど・・・。
骨盤底筋を鍛えると夜寝ている時は出血がないのでかなりラク。
鍛え方については別記事で紹介しています。
これまで生理用品っていうと、紙ナプキン&タンポンくらいしか選択肢がなかったけど、最近は
- 布ナプキン
- 吸水ショーツ
- 月経カップ
- シンクロフィット
などなど、いろいろと新アイテムが登場して自分にあった生理用品が選べるようになりました。
今回はその中で私が6年愛用している「月経カップ」について紹介します。
月経カップについて
月経カップって?
医療用シリコンなどでできた膣の中に挿入して使う生理用品。
アメリカやカナダではとてもメジャーで、海外製の製品が多かったけど、最近は日本でもユーザーが増えてきたので、国産の月経カップもいくつか売られています。
どうやって使うの?
カップは手でフニャッと潰せるやわらかいシリコンでできています。
広がっている部分をグッと潰して先を細くし、力を抜いて膣に挿入します。
タンポンに慣れている人なら抵抗感なく入れられるはず。
タンポンはアプリケーターでグイッと奥まで入れられるけど、月経カップは指を第一関節くらいまでは突っ込まないといけません。
外す時は「ステム」と呼ばれる突起をつまんで、膣の中で潰し空気を抜いてから細く畳んで抜き取ります。ステムを引っ張って抜くと激痛なので要注意。あくまでつまむときのガイドです。
メリット
不快感がない
出てるな…っていう感覚、蒸れる感覚がなにもない。タンポンは外には漏れない代わりに、あっ今出たやつをタンポンが吸い込んだな・・・という感覚はちょっと分かるので、それさえ無いのはかなり快適です。
かぶれやすい体質の人には特にオススメ。
においが出ない
生理のイヤなにおいは、経血が空気に触れて酸化するのが原因。
そもそも外に血が出なければにおいも発生しないのです。
ナプキンの消費を劇的に減らせて経済的
洗って繰り返し使えるので、ゴミがかなり減らせます。
完全なナプキン無しになるのはなかなかハードルが高いですが、夜用、多い日用、普通の日用・・・とたくさんの種類を買い揃える必要があるナプキンを、1種類(私はどんな日でも軽い日用だけでカバーできるようになりました)だけにしぼることができ、更にその消費を劇的に減らすことができます。
デメリット
入れ替え時に手が汚れる
手を突っ込むので、第一関節くらいまではどうし
ても汚れます。とはいえ、外に出た血液ではないので、ニオイもほぼ無いし、ペーパーで拭き取ってから洗えばすぐに落ちる範囲です。
完全にナプキン無しは難しい
月経カップを紹介しているブログを読んでいると「カップのおかげで今ではナプキンなしで外出できます♪」なんて記事を見かけるけど、それは自分にピッタリの運命的なカップに出会えた方の話。
私を含めほとんどの月経カップユーザーは、他の生理用品と併用しながら使用しており、ナプキンから完全に切り替えて使用するものではないと私は考えています。
それでもメリットで紹介したように、ナプキンの消費量を劇的に減らすことは可能です。
災害時用、なんてムリだと思う
災害時、水が使えない時に月経カップがあると便利です!という紹介記事もよく見ますが、そんな時こそ使い捨てのナプキンの方が絶対的に衛生的ですって。
なので、災害用持ち出しバッグに月経カップを入れておいても良いですが、水の使用に制限がある場所ではカップではなくナプキンやタンポンの使用を推奨します。
爪が長い人やネイルをしている人は要注意
出し入れの際、爪が粘膜に刺さったりすると痛める可能性があります。デリケートな場所なのでやさしく扱いたいですね。
初期費用が掛かる
数百円で買えるナプキンと比べて、月経カップは1つ2000円〜4000円くらい。一度買えばずっと使えるのは経済的ですが、最初にお金がかかるのはハードルかも。
でも、AliExpressなどで激安のカップが売られているのでお金をかけずに試したい!って方はそっちもオススメ。(ちなみに私は下記で紹介するカップを色々使ってみたけどアリエクの激安カップが一番使いやすくて登場頻度高め)
私が使ってきた4種のカップ+αを紹介
メルーナカップ
ドイツ製の月経カップ。クラシック・ソフト・スポーツと硬さが選べて、ステムの形状もリング、ボール、レギュラータイプと選べます。
サイズ、カラーのラインナップも豊富で、ガイドを見ながら自分に合いそうなカップを選ぶのも楽しい。
わたしはクラシックのリングを購入しましたが、取り出しやすさではメルーナがダントツ。初心者におすすめです。
ディーバカップ
私が初めて買ったのがこのディーバカップ。3種類のサイズから選べます。
特徴は、経血量をはかる目盛りが付いていること。カラーが無色のみなので、経血の色もあわせて確認できるため、自身の健康チェックに役立ちます。
スタンダードな作りで、比較的柔らかいため、潰しやすく装着しやすいです。
フルールカップ(現在は販売停止)
大・小の2サイズがセットで3000円程度と、買いやすい価格だったので購入したフルールカップ。どうやら今は買えなくなってしまっているみたい。
硬めでハリがあるので、装着時はしっかり手でホールドしていないとパチン!と開いてしまい難しいですが、硬いおかげで開きやすいので、中でちゃんと開いていなかった・・というミスは起こりにくいです。
アリエクの激安カップ
中国のアリババグループが運営するECモール。品揃えがコロコロと変わるので私が買ったカップがもう見つからず紹介ができないのですが…、サムネだけ見つけられました。お値段は390円。とにかく安い。
ステムがボール状になっていて掴みやすく、かたさ、開きやすさ、サイズ感などもちょうどよくてお気に入りです。
通常月経カップは医療用シリコンなどの安全な素材で作られていますが、アリエクのカップは品質が不明。あくまで自己責任でお願いします。
ノプラカップ
私はまだ使ったことが有りませんが、この「Nopra Cup(ノプラカップ)」のボール型ステムは、上記で紹介したアリエクの激安カップに形がそっくり=掴みやすく、使いやすい!
ボール型のほか、メルーナより薄くて中で違和感を感じにくそうなリング型も使いやすそう。
月経カップには珍しい、マルチカラーというカラーリングもとってもかわいい!
自分にあったカップの選び方
サイズ
痩せ型・小柄・30歳以下・出産経験のない人は小さめ、
標準体型以上・高身長・30歳以上・出産経験のある人は大きめを選ぶのがオススメ。
因みに私は標準身長、痩せ型、出産経験のない30代で、20代の時から小・大を2種とも使用してきていますが、どちらもトラブルなく使えています。多い日や長時間の装着が予想できる時は大きめ、それ以外は小さめと使い分けることもできます。
ほとんどの月経カップ販売サイトではサイズの目安が紹介されているので、それに沿って選べばほぼ間違いないはず。
つまみの形状
ステムとも呼ばれる「つまみ」には、筒・棒・ボール・リングなど、さまざまな形状があります。膣の中は思った以上にツルツル滑るため、誤って落としたりしないようにつかみやすさはとっても大事。
つまみがつかみやすいカップを選べば、装着も取り出しもスムーズで余計な時間がかからないですよ。
- 筒状
ディーバカップがこの形状。ステムがストローのような筒型になっていて、中に血が溜まりやすく洗いにくいのであまりオススメしません。 - 棒状
多くのカップがこの形状。私が使った中ではフルールカップがコレに当てはまります。
デフォルトでは長めになっているので、自分が使いやすい長さにカットして使えるのが特徴。洗いやすさも◎ - ボール状
棒状の次に多いのが、棒の先端に◯がついているエノキダケのような形状。
棒状のようにカットしては使えませんが、取り出す際につかみやすいので、初心者におすすめ。 - リング状
メルーナカップ、フェミーサイクルなど一部のカップで見られる独特な形状。ボールより更に中でつかみやすい一方、製造時にできた継ぎ目の部分に汚れが溜まりやすく感じました。
洗いやすさ、つかみやすさなども鑑みた私のおすすめ度は、
ボール > 棒 > リング > 筒
かなぁ。
いろいろ言いましたがおすすめはメルーナカップ
ここではサイズとステムについて紹介しましたが、総合的におすすめなのが「メルーナカップ」。
- カラーが豊富!
ホワイト・ブラック・レッド・ブルー・グリーン・オレンジ・パープル・ブルー(ラメ)・ミントの9色から選べます。
個人的にグリーンやパープルは色素沈着が分かりやすいので、ブラックやレッドなどの濃い色がおすすめ。 - サイズが豊富!
多くの月経カップが「小さい・大きい2種類」のラインナップのみですが、メルーナはS・M・L・XLの4種類展開。詳しいサイズチャートがあるので、サイズ選びで失敗しにくいです。 - 硬さが豊富!
スタンダードな硬さの「クラシック」、やや硬めの「スポーツ」、タンポンでも痛みを感じやすい人のための柔らかい「ソフト」の3種類から選べます。特に思い当たる節がなければクラシックを選べば良いと思います。 - ステムの形状が豊富!
先が丸くなっていて優しい形状の棒状ステム、つかみやすいリングとボール、3種類から選べます。メルーナのボールはステムの先っぽについているタイプ(エノキダケのような形)ではなく、カップの先端にそのままついているタイプ。メルーナ公式では初めてさんにはリングがオススメとのこと。
・・・以上のように、とにかく選択肢が幅広いのがメルーナの最大の特徴。
月経カップデビューさんでも選びやすいよう、◯◯な人はコレ、◯◯な人はコッチ、といった選び方ガイドが非常に親切なので、失敗することも少ないんじゃないかな。
もちろん、すでに月経カップを使ったことがある人は、もっと柔らかいほうがいい、ステムは小さい方が、などの経験値から更に自分にあったカップが選べますね。
すでにたくさんカップを所持している私でさえ、黒の硬め、ボール型のカップがほしいなぁ〜なんて思ったり。
生理と上手く付き合うための選択肢に
私が思うに、ナプキンはメガネで、月経カップはコンタクトレンズのようなもの。
ささっと付けて外して、特に前後のお手入れは不要なのはナプキンとメガネの似ているところ。
コンタクトは眼科に行ったり、毎日洗浄液で洗うなどのメンテナンスがいろいろとあるけど、装着している間は付けていることを忘れられるところが月経カップに似ている。
コンタクトを使っているからといって、寝る前や体調の悪い時はメガネを使うし、完全にメガネ無しの生活に切り替わるわけじゃないでしょ?月経カップも同じようなものだと思います。
どちらにもメリット、デメリットがあるので、シチュエーションや環境に応じて使い分けできるようになっておくと、いろんなシーンで便利かも。
慣れるまでが少し大変な月経カップ。
それでも、使いこなせるようになるとだいぶ生理がラクになるし、ナプキンの在庫に気を配らなくても良くなって一石二鳥です。
気になっている人がいたら、ぜひ一度試してみてほしいです!
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